マイナ保険証とは

マイナ保険証とは、マイナンバーカードを健康保険証として利用する仕組みです。従来の健康保険証は2025年12月1日で原則廃止されるため、今後はマイナ保険証か資格確認書のどちらかで受診する形になります。マイナ保険証を使うと、医療機関での資格確認がスムーズになり、薬剤情報や健診情報を医師・薬剤師が参照できるため、診療の質を高めることにもつながります。

2024年以降は制度が大きく変わり、マイナンバーカードに保険証機能を設定する仕組みが簡素化されました。さらに2025年にはスマートフォンへの搭載にも対応し、カードを持ち歩かなくても受診できるようになっています。

マイナ保険証の作り方

マイナ保険証を利用するには、まずマイナンバーカードが必要です。手元にカードがあれば、登録方法はいくつか選べます。スマホでの登録が一般的になっており、iPhone・Androidのどちらにも対応しています。

登録の基本的な流れは次のとおりです。

    1. マイナンバーカードを準備する。
    2. スマートフォンでマイナポータルアプリを起動する。
    3. 案内にそってカードを読み取り、健康保険証として使う設定を行う。

医療機関や薬局に設置されている顔認証付きカードリーダーでも登録できます。パソコンを使う場合は、ICカードリーダーを接続してマイナンバーカードを読み取ることで登録可能です。従来と異なり、「申請後に数日待つ」といった期間はなく、登録が完了すればその場から利用できるようになっています。

「マイナポータルの使い方」はこちらの記事で解説しています

マイナ保険証の使い方

医療機関や薬局の受付では、「マイナ受付」の表示があるところで利用できます。現在はほとんどの医療機関がオンライン資格確認に対応しているため、広い場所で利用可能です。

使い方は次のとおりです。

  • スマートフォンまたはマイナンバーカードをカードリーダーにかざす。
  • 顔認証または暗証番号で本人確認を行う。
  • 薬剤情報や健診情報を共有するかどうか、同意を選ぶ。

同意すると、医療機関側で過去の処方内容や検査情報が確認でき、薬の重複や飲み合わせのミス防止につながります。特に引っ越しや転院の際は、情報が引き継がれるため安心です。お薬手帳を忘れた場合でも、薬剤情報が共有されるためスムーズに処方が行えます。

スマホ搭載型のマイナ保険証が普及し、カードを持ち歩かなくても受診できるようになりました。ただし、医療機関によってはスマホ読み取りに対応していないケースもあるため、カードも併用できるよう持っておくと安心です。また、電子証明書には有効期限があるため、期限切れの場合は更新手続きが必要です。

薬局

薬局でも医療機関と同じようにマイナ保険証が利用できます。受付にあるカードリーダーにスマートフォンまたはマイナンバーカードをかざし、本人確認を行うことで利用できます。

薬局でマイナ保険証を使うメリットは、過去の薬剤情報が共有される点です。これにより、薬手帳を持参していない場合でも処方履歴を確認でき、薬の重複や飲み合わせの確認がしやすくなります。薬局の多くはオンライン資格確認に対応しているため、利用できる店舗が大幅に増えています。

スマートフォン保険証に対応している薬局であれば、スマホをかざすだけで受付ができます。電池切れや通信不良が心配な場合は、念のためカードも一緒に携帯するのがおすすめです。